前回B国では胚盤胞移植するも陰性という結果だったので、追加の血液検査がいろいろとありまして、何とも言えない結果が出ました。
着床不全と不育症
行った血液検査は着床不全もしくは不育症の検査にあたるものです。
日本の定義だと...
- 反復着床不全:良好な胚を4個以上かつ3回以上移植しても妊娠しない場合
- 不育症:2回以上の流産や死産
なので一部保険適用外になってしまう検査(つまり保険でIVFしていると検査できない)かと思いますが、海外だと自由診療なのでどんどん早めに検査をするようです。
移植1回しかできていないし、今後もそんなに胚移植できるかも分からないんだけどな😓
血液凝固系の検査
APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)、PT(プロトロンビン時間)が基準値をほんの少し超えていました(延長していた)。
- PT 12秒(基準値:9.5-11.7)
- APTT 37秒(基準値:24.8-36.2)
3年前、手術前に検査したことがありましたが、その時は基準値内。ジエノゲストとプラノバール(中用量ピル)の影響か?と思ったのですが...免疫学的検査も見てみるとちょっとだけあやしい。
免疫学的検査
抗リン脂質抗体(IgG, IgM)と抗カルジオリピン抗体(IgG, IgM)を検査しましたが、ほかの3項目は全て陰性だったものの、抗カルジオリピンIgM抗体が陰性でも陽性でもなく「ボーダーライン」という結果でした。
- 抗カルジオリピンIgM抗体 14.0 U/mL(基準値:陽性>18, ボーダーライン12-18, 陰性<12)
本当かい?!と思ってもう少し調べてみました。
日本の検査会社のサイトでは20U/mL未満は陰性の範囲だけど、海外(例えば米国)の情報を見てみると、陰性と陽性の間にある"indeterminate"(不確定)にあてはまる。
抗リン脂質抗体症候群(APS)の診断には、12週の間に2回検査するのが基準。
今回だって陽性というわけではないし...と思ったのですが、日本医科大学産婦人科の不育症研究チームによると、再検査を待たなくても陽性になる可能性が高いようです。
まぁ高め、ということか🥲
初回の抗カルジオリピン抗体の抗体価がある一定の値より高い場合は、12週間経って再検しても陽性になる確率が非常に高いことを見いだしました。...再検で再度陽性になる抗体価のカットオフ値は、
- 抗カルジオリピンIgG抗体≧15U/mL
- 抗カルジオリピンIgM抗体≧11U/mL
ということで、アスピリン75mgとプレドニゾロン(プレドニン)5mgが処方されました。
アスピリンはいいとして、ステロイドをさくっと処方されるのは、服用抵抗あるなぁと悩んでいるところです。
国内外でこの組み合わせで処方されることはあるけど、ステロイド使用については否定的・相当慎重であるべきという意見や研究結果も多い模様。
採卵6回目ということで、何でもやってみるべき状況なのかもしれない。いま良好胚盤胞できなくて大変なのに、胚盤胞出来ても難しいかもしれないと思うと先は長そうだな。
→続く
コメント